学生の作品一覧

教員養成大学での制作実践

1996年~2003年度群馬大学教育学部講義「社会科教育法」及び2013年~2014年度白鴎大学教育学部講義「社会科概説Ⅱ」「ゼミナール」の受講生が、郷土かるた作りに挑戦しました。 以下、講義を担当した本会副理事長、原口の想いです。


私は、将来社会科の授業を担う教育学部生を対象に、地域学習の意義と方法を学ぶ一手段として、郷土かるた作りに取り組みました。 実際のかるた作りに使えるのは、半期講義時間の一部、学生にとってかなり忙しいスケジュールになります。 でも、題材調査から調査発表、題材選定、読札・絵札作りといった総合的な作業を通して、一人一人が郷土の人々や事象と直接出逢い、学生同士互いの学びを交換しあいながら、知っているようで知らない身近な地域に目覚めていく… 学生たちにとっては大変な作業の連続だけど、このステップを経ることで、人と土地との関係について考え、また、将来子どもの前に立つ一人の人間として、他者や世界に対して意識的になってくれればいいなぁと考えて実践しました。


以下は受講学生の感想の一部です。


【1998年度受講 群馬県出身 S.Nさん】
「ふるさと」のことなんか一度も考えたことがなかった。当然のようにあり、当然のように温かい。この授業を受けることで、その当然というもののありがたさを教えられた気がする。〈中略〉
課題と言われるとレポートを書くのがいやな僕だけど、このレポートは次から次へに書きたいと思える。ふるさとのことを考えるだけで、こうも温かい気持ちになれるなんて自分でも不思議だ。
「都心のふるさとがなくなりかけている」と授業で聞いたとき、「どうなっちゃうんだろう」と思った。「ふるさと」というのは、自分を見失いそうな時に自分を再認識させてくれるものだと思う。それがなくなったら……。考えただけでも悲しくなった。
 最後のかるた大会。あの時間はとても楽しかった。友達の笑顔、生まれた町のことを取り扱ったかるた、心から久しぶりに笑った。僕も「ふるさと」を作り出せる授業を目指して頑張りたいと思った。

【1999年度受講 宮崎県出身 M.Kさん】
〈前略〉私の班は、名所担当でした。群馬の名所は数え切れないほどあるうえ、どれもが有名なので、9つに絞るときには本当に苦労しました。苦労したと言えば、絵札作りです。忠実にその場所を再現させて絵札に描くのはとても難しかったです。
かるた作りを楽しく感じ始めたのは、あの「上毛大橋」がきっかけです。上毛大橋以外の資料は簡単に手に入るのに、なぜか上毛大橋の資料だけは何もわからずじまいでした。唯一わかったことは、群馬県の管轄であるということでした。それで最終手段として、県庁に電話して話を聞きに行くことにしました。
正直言ってわざわざ県庁まで‥という気持ちがありましたが、職員の方のお話を聞いて、上毛大橋の謎がどんどん解けてきて、大げさな言い方かもしれないけど感動しました。普段何気なく通っていただけに、感動も2倍でした。この経験で、調査することの大切さ、楽しさ、そしてそれによって何かかが発見される喜びを改めて実感しました。これはもっといろんな人に知ってほしい、味わって欲しいと強く感じました。
私は、かるた作りのまとめ役をやっていたので、自分の班以外のかるたにも触れることが多くありました。各班が調べてきた内容の発表の時は、本当に知らないことばかりでした。自分の班の内容でさえも初めて知ることばかりで、このかるた作りで群馬のことをかなり知ることができたと思います。〈中略〉
私は、将来宮崎の教員になったら、宮崎県の郷土かるたを作りたいと本気で考えています。それくらい、郷土かるたは、私に深い感動を与えてくれました。
                  『新しい群馬のかるた第1集 平成ぐんまかるた1998・1999』                   (日本郷土かるた研究会・原口美貴子編、2007.3)より抜粋

 

短時間の作業であり、読み句や絵の表現に十分指導が行き渡らなかった面はありますが、各地のふるさととしばし真剣に対峙した学生の制作風景と作品(読み札)をお楽しみ下さい。

群馬大学教育学部中学校社会科指導法
「群馬のかるた」題材選考の様子(1999)
同左
白鴎大学教育学部社会科概説Ⅱ
「小山かるた」題材発表の様子(2014)
白鴎大学教育学部ゼミナール
小学校での「小山かるた」遊びの様子(2014)
白鴎大学教育学部ゼミナール
「小山かるた」作り仕上げの様子(2014)
同左

 

2016年02月14日

群馬大学生作「群馬のかるた1996」

  ※掲載は読み句のみです。
※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。
※読み句を調整する時間が不足したため、未完成な札があります。
憩いの森に 文化の光(高崎市岩鼻町にある県立公園「群馬の森」)
翔け未来へ 舞鶴よ(群馬県の形姿、東に向かって鶴が舞う様
虹に映えるよ 吹割【ふきわれ】の滝(片品村所在、東洋のナイアガラともいわれる指定天然記念物)
ほのかに香る 秋間の梅林(安中市秋間にある広大な梅林、早春に梅林祭り開催)
平和を今に 新島襄(安中出身、キリスト教主義の学校教育提唱、同志社大創設)
年明け 少林福田だるま(高崎市にある少林山達磨寺の縁日、県内生産量は全国の8割)
茶釜伝説 茂林寺(館林市にある曹洞宗の寺、参道に狸像が立ち並ぶ
りんご栽培 沼田の段岸(利根川と片品川の合流付近にある山間盆地)
われらが群響 プラハの春(1945年誕生の地方交響楽団、1994年に初の海外公演実施)
関東潤す 利根川水系(日本一の流域面積16865平方キロ)
横川行ったら 峠の釜めし(信越線横川駅名物の駅弁)
多胡碑に 郷土の歴史あり(和銅4年建立、日本三碑の国史跡)
れんげつつじは 県の花(昭和26年選定の県花)
そよ風さそう 前橋バラ園(前橋市にある敷島公園、バラ園は6月・10月が見頃)
鶴を見守る 上毛三山 (群馬県のシンボル、赤城山、榛名山、妙義山)
願う安全 貴船神社(山田郡大間々町在、京都の貴船山の分霊)
中仙道一の 碓氷峠(難所として有名な峠、童謡「もみじ」のもととなった場所)
むすぶ新潟 関越トンネル(全長11055m、関越自動車道にある日本一長いトンネル)
うどんを食して 水沢参り(板東三三カ所第一六番札所水沢寺、門前にはうどん店が並ぶ)
踊りつがれる 八木節音頭(堀込源太を始祖とする明治期にできた郷土芸能、東部で盛ん)
くだる参道 貫前【ぬきさき】神社(富岡市一ノ宮所在、1400年前の創建といわれる上野国一ノ宮)
マナーで魅せる 走りの心(群馬県は自動車保有台数日本一)
県を支える 11市12郡(群馬県県内の市郡数)
ふるさとあったか べぇべぇ言葉(群馬の方言、いいだんべぇー、いいだんべぇのぉー等
古墳が伝える 上毛国(群馬は奈良・宮崎と並ぶ古墳県、その数約8000)
江戸の世偲ぶ 安政遠足【とおあし】(安中市が例年5月に開催する仮装マラソン大会)
伝統産業 繭・生糸(平成4年時繭の生産量は日本一)
熱き思いを かまちとともに(夭折の詩画人山田かまち、高崎に水彩デッサン美術館あり)
寒空可憐に 冬桜(多野郡鬼石桜山森林公園に咲く)
旧石器発見 岩宿遺跡(笠懸町にある旧石器時代の遺跡、1946年に相沢忠洋氏が石器発見)
夢にまた見し 水芭蕉(尾瀬ヶ原の水芭蕉)
明治の遺産 富岡製糸(富岡市富岡にある日本初の官営工場)
みんな合わせて 二百十万(県人口近日予測?!)
児童唱歌の 和三郎(勢多郡東村出身の作詩家石原和三郎、「兎と亀」などを作詩
百衣輝く 高崎観音(昭和11年建立、高崎市観音山丘陵在)
森しいたけは 日本一(森喜作氏が研究開発した椎茸の人口栽培)

世界にとどろく 義理人情(県民気質)
スキーで疲れて 温泉群馬(北部山間部のスキー場&温泉地)
2016年02月14日

群馬大学生作「群馬のかるた1997」

  ※掲載は読み句のみです。
※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。
※読み句を調整する時間が不足したため、未完成の札があります。
今も昔も 賑わう伊香保(万葉集にもその名を歌われた温泉地)
老若男女 住みよい群馬(群馬県への期待を込めて)
榛名湖浮かぶ 白鳥丸(昭和初期の流行歌「湖畔の宿」のモデル地)
日本のヘソで ヘソ祭り(渋川市所在、高さ50mの観覧車を備えた遊園地)
星野富弘 口で絵を描く(勢多郡東村出身、頸椎損傷後に描いた花の詩画が感動を呼ぶ)
へ 平和を願ったキリスト教(新島襄と対外蚕糸業がキリスト教の普及と群馬の近代化を推進
利根が育む 関東平野(日本最大の平野、そこを流れる利根川流域面積は平野の半分を占有)
茶釜とたぬきの 茂林寺(館林市にある曹洞宗の寺、参道に狸像が立ち並ぶ)
りんりんと咲く 水芭蕉(サトイモ科ミズバショウ属の多年草、湿原に生息、尾瀬ヶ原が有名)
温もり湯の郷 猿ヶ京(新潟県との県境に位置する上杉謙信ゆかりの温泉)
流浪の親分 国定忠治(1810年生、佐波郡国定村出身の上州きっての博徒)
和銅に建立 多胡の古碑(国指定特別史跡、日本三古碑の一つ、「多胡郡」設置の記念碑)
観音見守る 高崎市(群馬県第2の中核都市、市南西部の観音山には百衣大観音が立つ)
養蚕製糸の 近代群馬(開港以降、生糸出荷の運上金で多数の近代的施設が建設される)
旅して世直し 東野黄門(富岡市生まれの東野英治郎、14年にわたり「水戸黄門」を名演)
歴史を語る 碓氷の名所(難所として有名な峠、童謡「もみじ」のもととなった場所)
素振りの優雅な 八木節音頭(堀込源太を始祖とする明治期にできた郷土芸能)
つつじ満開 五月の祭り(館林藩主夫人の鎮魂のため植樹、樹齢650年を越す巨木多数)
願い叶える 高崎達磨(高崎市少林寺、一月六、七日に福運を招く市開催)
夏の風物 群馬の雷(熱雷の発生は全国有数、雷に関する諺も多い)
昔の足跡 岩宿遺跡(笠懸町所在の岩宿遺跡、1946年に相沢忠洋氏が発見)
宇宙へ夢のせ 向井千秋(館林市出身の日本人初の女性宇宙飛行士、’98年シャトル搭乗)
望み託して 貫前神社(富岡市所在の上州一ノ宮、下り参道と数々の古風な神事が珍しい)
荻原制した ノルディック(草津町出身の萩原健司、国内・世界記録を持つ名スキーヤー)
草津白根 自然の宝庫(那須火山帯に属する活火山、白根山)
山にそびえた 金山城(太田市の金山丘陵に作られた中世の城、数々の実戦を乗り越えた)
前橋彩る 夏花火(例年8月中旬に前橋市大渡橋下で行われる盛大な花火大会)
県を貫く 高速道路(関越、上信越自動車道が藤岡市を交点に群馬を縦断)
文学の道標 朔太郎(前橋市出身、「月に吠える」「青猫」等大正期に活躍した叙情歌人)
小町祈願の 塩畑薬師(富岡市在、塩畑堂橋の側にある塩薬師堂は小野小町の祈願所)
駅伝観戦 新春恒例(駅伝最高峰の日本実業団対抗駅伝競走大会、例年元日に開催される
鉄道走る 渡良瀬渓谷(桐生市と栃木県足尾町を結ぶ第3セクタ-鉄道、沿線は渓谷美)
明日も吹くよ 空っ風(毎年冬期に吹き荒れる乾いた北西風)
栄える県都 前橋市(群馬県の政治・文化・経済の中心地、古くは生糸のまちとして栄えた)
キャベツ こんにゃく 生しいたけ(群馬県が全国に誇る特産物
夢を謡った 和三郎(勢多郡東村出身の作詩家石原和三郎、「兎と亀」などを作詩)
め 目指せ優勝! 上毛かるた(1947年に作られた群馬県の郷土かるた、毎年県大会開催)
みんな幸せ 安中榛名駅(長野新幹線開業により誕生した駅、高崎と軽井沢の中間に位置)
自然と文化の 群馬の森(高崎市岩鼻町にある自然豊かな県立公園、博物館、美術館あり)
日射しに映える 藤岡瓦(起源は奈良時代、豊富で良質な粘土、埴輪製作を生かして発展)
もう一度読みたい あだち作品(伊勢崎出身の漫画家でファン多数、代表作は『タッチ』)
青白湯釜 白根のシンボル(那須火山帯に属する活火山、白根山)
ストレス癒す 草津の名湯(日本有数の湧出量を誇る温泉、秀吉や家康も支持)
2016年02月14日

群馬大学生作「群馬のかるた1998」

  ※掲載は読み句のみです。
※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。
生き場求めた 一七年(夭折の詩画人山田かまち、高崎に水彩デッサン美術館あり)
老夫婦働く キャベツ畑(高冷地農業で有名な嬬恋村のキャベツ栽培、担い手の高齢化)
榛名の杉に 願った必勝(上野国十二社の一つ榛名神社、武田信玄ゆかりの矢立スギあり)
新島作った 安中教会(新島襄ゆかりの教会、現在の建物は1919年に改築)
本当に広い 迷うな不二洞(上野村所在、延長約2,2kmの県内随一の鍾乳洞)
変身したら おいしいゼリー(群馬は全国一のこんにゃく産地、近年ではゼリーが好評)
東国おおきみ大王 天神山眠る(五世紀頃築造された太田・天神山古墳、東日本最大の大型墳墓)
宙返り 何度もできる 向井さん(館林市出身の日本人初の女性宇宙飛行士、’98年搭乗)
陸の動脈 ルート国道17(群馬県を横断し日本橋~新潟を結ぶ国道、近年バイパスも開通)
温もり感じる 峠の釜めし(益子焼きの器に群馬の名物が盛られた横川の名物駅弁)
類無き歴史 上毛かるた(1947年に作られた群馬県の郷土かるた、毎年県大会開催)
渡良瀬の 水をたたえる 遊水池(群馬・茨城・栃木・埼玉の四県にまたがる広大な湿地)
観覧車 見えるよ日本のへその町(渋川市所在、高さ50mの観覧車を備えた遊園地)
夜空にふれる 天文台(高山村所在、口径150cmの望遠鏡を誇る県立施設、1999年開館)
大正の 匂いのこす デキ電車(黒い凸型の外見が特徴的な上信電鉄の電車)
歴史の遺産 めがね橋(旧国鉄信濃本線、碓氷峠に架かる明治期の煉瓦作りのアーチ橋)
そそる風味の 焼きまんじゅう(前橋の原嶋屋が1857年に考案、甘辛味噌ダレが評判)
つるつるうんめぇ 水沢うどん(良質の小麦粉を使ったうどん、水沢寺門前に店多い)
根強い人気の あだち充(伊勢崎出身の漫画家、代表作『タッチ』『陽あたり良好!』等)
な 泣く子もだまる かかあ天下(業養蚕を支えていた群馬県女性の経済的優位性の俗称)
ラベンダー咲く 玉原高原(武尊山西南麓、小尾瀬と呼ばれる湿原や高原レジャーが楽しい)
むっはー! 気合いだ琴錦(箕郷町出身の力士、’98 年次の最高番付は関脇)
浮き世の幻 秋間梅林(安中市北部にある約3万5千本の梅林、早春に梅林祭開催)
残そう岩宿 旧石器メモリー(笠懸町所在の岩宿遺跡、1946年に相沢忠洋氏が発見)
老神いい滝 いい温泉(利根村在、その昔、赤城の神の矢傷を癒したともいわれる名湯)
群馬の詩人 朔太郎(前橋市出身、「月に吠える」等大正時代に活躍した叙情歌人)
ヤマドリ ツツジ アユ クロマツ(群馬県が選定・指定した動植物)
回って裏から 眺める滝(水上町武尊川の源流近くにある裏見の滝、大和武尊伝説あり)
元気の源 子どもの国(太田市所在、児童会館を併設した自然豊かな親子の遊び場)
ふれあいの場 サファリパーク(富岡市所在、80種1200頭余の野生動物を車内から見学)
心で描く 星野富弘(勢多郡東村出身、口にくわえた絵筆で描いた花の詩画が感動を呼ぶ)
永遠の野原 尾瀬ヶ原(歌曲「夏の思い出」、水芭蕉で有名な尾瀬ヶ原湿原)
天狗の里 迦葉山(沼田市所在、853年創建といわれる迦葉山弥勒寺は天狗信仰で名高い)
赤城の花園 フラワーパーク(大胡町所在、1992年にオープンした広大な県立施設)
サクッと食感 磯辺せんべい(安中・磯部温泉の名物、鉱泉を使用して薄く焼いた菓子
切り株残る 龍海院(前橋市所在の前橋城主の菩提寺、上杉謙信ゆかりの杉の切り株あり)
ゆうまちゃん ぐんまちゃん(馬をモチーフにした群馬県の行政マスコット)
名峰白根の 神秘な湯釜(那須火山帯に属する活火山、白根山)
みんなの水源 草木ダム(勢多郡東村渡良瀬川に建造、足尾銅山からの鉱毒沈殿の役割も)
上越山越え 関越トンネル(関越自動車道のトンネル、全長約11kmで日本一)
表情豊かな 野反湖の四季(六合村在、標高1,514mの高原にあり周辺は高山植物の宝庫)
もっと遠くへ 萩原兄弟(草津町出身、国内・世界記録を持つスキープレーヤー)
絶景運ぶ ロープウエイ(県内には伊香保、榛名山、谷川岳、赤城山にあり)
すっごいでっかい 観覧車(伊勢崎市華蔵寺公園の名物、高さ70m、一周約15分で回る)
2016年02月14日

群馬大学生作「群馬のかるた1999」

  ※掲載は読み句のみです。
※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。
絵札例
伊香保発 湯ノ花まんじゅう(万葉集にもその名を馳せる温泉地、中心街の石段が名物)
ロマンを乗せ飛ぶ 向井さん(館林市出身の日本人初の女性宇宙飛行士、98年搭乗)
腹だし寒いぞ へそ祭り(1984年から行われている渋川市の祭、日本のへそ論争の発端
日本の顔です 総理大臣(群馬県出身戦後の首相、福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三)
ほのかに甘い 磯部せんべい (安中・磯部温泉の名物、鉱泉を使用し薄く焼いた菓子)
平野の北端 赤城山(群馬のシンボル、カルデラ湖を外輪山が取り巻く休火山で伝説多い)
利根川 面積日本一(流域面積日本一、県域のほとんどが利根川の流域、別称板東太郎)
中部へつながる 碓氷峠(難所として有名な峠、童謡「もみじ」のもととなった場所)
リオを感じる 大泉(群馬県東部の町、人口の約12%が外国人、ブラジル系が多い)
沼田に広がる 河岸段丘(片品川が形成した地勢、りんご栽培が盛ん)
涙腺ゆるむ かまちの詩 (夭折の詩画人山田かまち、高崎に水彩デッサン美術館あり)
和の芸術 絹織物(養蚕県群馬には伊勢崎絣や桐生織物の産地が点在、世界へアピール中)
眼下を泳ぐ 鯉のぼり(例年GWに万場町で開催、約800匹の鯉のぼりが神流川上を泳ぐ)
洋画の大家 福沢一郎(1898年富岡市出まれ、パリ遊学後、シュールレアリズムを紹介)
だんべだんべは 上州弁(荒く高い調子の上州言葉は楽天的でさっぱりした気質も表す)
列強まねた 富岡製糸(富岡市富岡にある日本初の官営工場)
素朴なやさしさ 星野富弘 (勢多郡東村出身、口にくわえた絵筆で花の詩画を描く)
つっぱれよりきれ 琴錦(箕郷町出身の力士、’98 年次の最高番付は関脇)
願いよ叶え 高崎だるま(高崎市にある少林山達磨寺の縁日、県内生産量は全国の8割)
夏を沸かせた 桐一優勝(桐生第一高校、’98年全国高校野球選手権大会春夏連覇)
雷鳴とどろく 群馬の雷(上州名物の一つ、古来より上州人の注意と生活闘心を引き出す)
麦らくがん 館林銘菓(大麦を炒って粉にして固めた菓子、徳川綱吉にも献上される
宇宙の入口 天文台(高山村所在、口径150㎝の望遠鏡を誇る県立施設、1999年開館)
野かけ山かけ 空っ風(群馬名物、毎年冬期に吹き荒れる乾いた北西風)
おとこ狂乱 湯かけ祭り(川原湯温泉の伝説に伴い、長野原町で毎冬行われる奇祭)
群馬一望 新県庁(前橋市在、1999年にオープンした地上33階、地下3階の庁舎)
焼いたらできたよ 焼きまんじゅう(前橋の原嶋屋が1857年に考案、甘辛味噌ダレが評判)
負けるな夫よ かかあ天下(上州では女性の担う養蚕業が強く、夫は経済的に不利だった)
研究重ねる 嬬恋キャベツ(高冷地農業で有名な嬬恋村のキャベツ栽培)
普遍の人気 朔太郎(前橋市出身、「月に吠える」「青猫」等大正期に活躍した叙情歌人)
古代を夢見た 相沢忠洋(1946年、笠懸村の関東ローム層中で咲石剥を発見=岩宿遺跡)
円錐系の 榛名富士(中央火口丘は俗称「榛名富士」、その美しさは夢二の絵にも描写)
転機をむかえた 吾妻渓谷(長野原町~吾妻町在、八ツ場ダムの建設で水没予定の景勝)
甘い香りの 敷島バラ園(前橋市在、1971年開園、約200種2000株のバラが楽しめる)
祭神義貞 新田の社(太田市在の新田神社、明治6年創建、義貞縁の軍旗、陣釜等を置く)
きれいな夜景 上毛大橋(’99年開通、前橋市~吉岡町を結ぶ全長1068mのアーチ橋)
夢のせて飛ぶ 荻原兄弟(草津町出身、国内・世界記録を持つスキープレーヤー)
めざせ谷川 紅葉狩り(標高1977m、日本屈指の岩場の山容、変化に富んだ山岳美)
水芭蕉の 尾瀬ヶ原(歌曲「夏の思い出」にも謡われた、高山植物の宝庫尾瀬ヶ原)
下仁田ネギは ネギの殿様(「白根」の太さが特徴的、江戸中期より栽培、徳川家献上物)
人で埋まる 前橋初市(毎年正月9日に行われる前橋市恒例の祭り、起源は約360年前)
モシモシ 小渕のブッチホン(中之条町出身の小渕恵三首相、電話魔で知られていた)
千差万別 自慢のいかだ(利根川中流域で開催される筏下り、ラブリバー精神に基づく)
すべすべお肌 万座温泉(県北西部にある高山温泉郷、硫黄泉で湧出量は540万L/日)
2016年02月14日

群馬大学生作「群馬のかるた2000」

  ※掲載は読み句のみです。
※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。
絵札例
今なお響く かまちの詩(夭折の詩画人山田かまち、高崎に水彩デッサン美術館あり)
ろくろで作る 近代こけし(前橋市総社町の名産品、1948年頃生産開始、生産量は全国一)
俳句の大家 羽山一紅(寛保期下仁田町出生、俳句復興に関わる多くの文人と交流あり
二千円札 小渕のロマン(小渕首相がミレニアム記念で発行した紙幣)
ほし空観察 天文台(高山村在、’93年建設の県立施設、世界最大級の可視望遠鏡を設置)
平和を祈る 百衣観音(高崎市南西部、観音山丘陵に立つ大観音像、昭和11年建立)
どこでも出ます 群馬の温泉(竹下内閣のふるさと創生金で各市町村で削掘ブーム起こる)
茶釜が踊る 茂林寺(館林市茂林寺に伝わる、たぬきの孝行伝説)
りりしい顔つき 高崎だるま(高崎市近隣の名産「福だるま」、眉は鶴、髭は亀を表す)
ぬかみそ こうじ たまり漬け(群馬の自然条件=冬期多日照が生んだお漬物)
るんるん気分で ドイツ村(宮城村在、赤城の自然美を生かした牧歌的なテーマパーク)
わかさぎ釣れたよ 榛名湖で(つつじ、ボート遊び、ワカサギ釣りで親しまれる火口原湖)
語るいにしえ 観音塚(高崎市在、後期の前方後円墳、金銅製品を含む多種多様な出土品)
四つで一串 焼きまんじゅう(竹串に素饅頭を刺し、甘味噌を付けて焼いたふる里の味)
多々良で越える 冬白鳥(館林の多々良沼には毎年100羽以上の白鳥がシベリアから飛来)
歴史を残す 鉄道文化村(松井田町在、’99年開館、鉄道文化資料や整備風景展示等あり)
尊皇すすめた 彦九郎(延享4年現太田市細谷町出生、各種の学問に通じ王政復古を説く)
強いぞ!奥さん かかあ天下(業養蚕を支えていた群馬県女性の経済的優位性の俗称)
根付く 群馬の八木節音頭(堀込源太を始祖とする明治期にできた郷土芸能、東部で盛ん)
流れ流れる 板東太郎(流域面積日本一、相模国以東随一の河川「利根川」の俗称)
ランナー見上げる 新県庁(毎年正月恒例の日本実業団駅伝、スタート・ゴールは県庁)
麦落雁 藩主も満足(大麦を炒って粉にして固めた館林銘菓、徳川綱吉にも献上される)
梅の香かほる 秋間梅林(安中市北部にある約3万5千本の梅林、早春に梅林祭開催)
のどごし爽やか 新品種(うどん粉の原料となる小麦粉の改良技術、製粉技術の開発向上)
親子のみこむ 浅間の炎(1783年浅間山大噴火、火砕流で埋まった鎌原は日本のポンペイ)
群馬のサバンナ サファリパーク(富岡市在、90種1000頭余の野生動物を車内から見学)
やったわソフト 銀メダル(2000年開催の五輪で準優勝の女子ソフト、選手九人が群馬勢)
間引きを憎みし 呑龍上人(1623年、太田市大光院に入寂した名僧、孤児等を寺費で養育)
健康支える こんにゃくパワー(こんにゃくマンナンが腸を刺激、生産量は全国比90%)
フラワーパーク 花の楽園(大胡町所在、1992年にオープンした広大な県立施設)
上野の英雄 新田義貞(南北朝時代後醍醐天皇方についた名将、県内各地に生誕地説有り)
遠足行くなら 上毛三山(県のシンボル、赤城山、榛名山、妙義山の総称)
伝統受け継ぐ 木工品(入山メンパ等、豊かな森林資源と高度な技術が結晶した銘木産業)
明日は我が身ぞ 交通事故(群馬は関東と信越をつなぐ交通の要所のため交通事故も多い)
寒さに育つ 嬬恋キャベツ(高冷地農業で有名な嬬恋村のキャベツ栽培)
きびしい自然、風、雪、雷(群馬の気候的特色、平野部の空っ風、北部の積雪、夏の熱雷)
ゆめの王国 子どもの国(太田市所在、児童会館を併設した自然豊かな親子の遊び場)
めでる湿原 尾瀬の沼(約150種の高山植物、湿原、川、沼等が複雑に絡み合った名勝)
三ッ寺豪族 古代の領主(群馬町で日本最初に発見された古墳時代後期の三ッ寺遺跡)
上州荒くれ 国定忠治(1810年生、佐波郡国定村出身の上州きっての博徒)
品質優れた 群馬の絹(外来種に対し、品質と技術の高度化でブランド化を図る養蚕業界)
もみじ美し わたらせ渓谷(桐生市と栃木県足尾町を結ぶ第3セクタ-鉄道、沿線渓谷美)
世界の遺産 岩宿遺跡(日本の旧石器文化の存在を証明した、世界的にも有名な遺跡)
すさまじい爆音 日航機(上野村御巣鷹山、’85年、多数の犠牲者を出した日航機墜落事故)
2016年02月14日

群馬大学生作「群馬のかるた2001」

  ※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。

札例
井伊家の名士 直政や(1561年遠近国生れ、初代高崎藩城主、家康に仕え幾多の合戦で活躍)
老若男女 集え群大(地域の学問文化発展の役割と期待を群馬大学に込めて)
榛名湖の冬 ワカサギ釣り(つつじ、ボート遊び、ワカサギ釣りで親しまれる火口原湖)
2001年 国民文化祭(2001年秋、県内34市町村で繰り広げられた文化・芸術の祭典)
ほっと一息 やすらぎの郷(県下の温泉数は40以上、いつでも気軽にお湯でくつろげる)
平地じゃとれない 嬬恋キャベツ(高冷地農業で有名な嬬恋村のキャベツ栽培)
利根川の流れは 都市の生命線(かつて河口は江戸湾、家康時代の改修工事で銚子に移動)
地域の絆 どんど焼き(正月飾り等を焼く地域の伝統行事、古くは道陸神焼と言われる)
リアルな描写 花袋の作品(1871年館林生まれ、自然主義文学の確立者、代表作は『蒲団』)
主の風格 上毛三山(県のシンボル、赤城山、榛名山、妙義山の総称)
ルマンでロマン スバルカー(尾島町にその前身を持つ富士重工業、ルマンレースにも参加)
わーぉ真っ白 浅間山(長野・群馬県境にある活火山、我が国有数の蝶の宝庫)
家族を支える かかあ天下(業養蚕を支えていた群馬県女性の経済的優位性の俗称)
要須になりき 群馬の黒松(黒松はマツ科の常緑高木、赤城南面に広く植裁される“県の木”)
丹精込めた こんにゃく作り(こんにゃくマンナンが腸を刺激、生産量は全国比90%)
歴史を塗りかえ 岩宿遺跡(日本の旧石器文化の存在を証明した、世界的にも有名な遺跡)
ソルトレーク 復活願った 荻原健司(草津町出身、内外で数々のタイトルを取得したスキーヤー)
伝わる手法 水沢うどん(良質の小麦粉水が決め手、水沢観音門前に多数の店が建ち並ぶ)
願う平和の 上毛かるた(1947年に作られた群馬県の郷土かるた、毎年県大会開催)
な 夏空光る 稲光(熱雷の発生は全国有数、雷に関する諺も多い)
乱世の残火 箕輪城(箕郷町在、長野氏築造とされる戦国期の城址、武田、北条との戦話あり)
村に伝わる 農村歌舞伎(赤城村に伝わる郷土芸能、特殊な作りの回り舞台は国重要文化財)
うるわしオレンジ れんげつつじ(群馬県の県花、県内に群生地があり、一部天然記念物に指定)
野にも山にも 空風(冬期、県内平野部を北西方向から吹き流れる、強く乾いた季節風の俗称)
お茶講伝える 中之条(中之条町白久保に伝わる“闘茶”、国重要無形民俗文化財に指定)
群馬県庁 城の跡(前橋城本丸跡に建設された県庁舎、土塁、車橋門、空掘の遺構が残る)

優しい色の 富弘画(勢多郡東村出身、口にくわえた絵筆で描いた花の詩画が感動を呼ぶ)
前橋生まれの 朔太郎(月に吠える」「青猫」等大正期に活躍した叙情歌人、焼き饅頭好き)
景色荘厳 吹割の滝(片品村所在、東洋のナイアガラともいわれる指定天然記念物)
ふるさとの味 鳥飯弁当(昭和始めから続く「登利平」の弁当、1972年県優良物産品に指定)
上野の雄 新田義貞(南北朝時代後醍醐天皇方についた名将、県内各地に生誕地説有り)
江戸から続く 焼きまんじゅう(竹串に素饅頭を刺し、甘味噌を付けて焼いたふる里の味)
伝統受け継ぐ ダンス八木節(八木節活性化の新しい取り組み、大会参加は年々増加傾向)
赤城魂 国定忠治(1810年生、佐波郡国定村出身の上州きっての博徒)
寒さのり越え 春待つヤマネ(日本固有種でレッドリストにも載る天然記念物、県内でも確認)
桐生織物 日本の伝統(1300年前に白瀧姫が伝えたと言われる、以来桐生が誇る伝統工芸に)
夢見る伝統 群馬のこけし(前橋市総社町の名産品、1948年頃生産開始、生産量は全国一)
明治を創出 富岡乙女(富岡製糸工場の働き手は全国から来た女性、過酷な労働に耐え抜く)
水芭蕉育てた土 昔を偲ぶ(環境破壊が進む尾瀬沼、近年マイカー規制等で保護に取り組む)
獅子舞奉納 願う豊作(唐から伝わったとされる獅子舞、県内各地に広がり五穀豊穣等を祈る)
必勝願うぞ 高崎ダルマ(高崎名産、全国シェアの八割、眉は鶴、髭は亀を表す福だるま)
もうすぐ新潟 関越トンネル(東京と新潟を結ぶ関越自動車道のトンネル、全長約11kmで日本一)
青春描く かまちの絵(夭折の詩画人山田かまち、高崎に水彩デッサン美術館あり)
水力で未来を動かす 群馬のダム(山岳地帯の多い群馬県はダムの適地、その数約40)
2016年02月14日

群馬大学生作「群馬のかるた2002」

  ※読み句のうしろの( )内に解説文の要約を書きました。※読み句を調整する時間が不足したため、未完成及び重複する札があります。
絵札例
機織り楽しく 機織り唄(京都西陣と並ぶ桐生織り、単調な機織り仕事を唄でまぎらす)
榛名湖の 湖面に写る榛名富士(榛名山の噴火でできたカルデラ湖、湖と山の一体美)
新田の家紋 一つ引き両(義貞が滅した北条家の家紋「三つ鱗」から一つ鱗を引いたもの)
蛇だらけの スネークセンター(薮塚本町在、財団法人日本蛇族学術研究所が運営)
時代【とき】の道標 両毛線(前橋―小山を走るJR線、明治~今日までその輸送物は時代を語る)
我らの利根川 流域面積日本一(生活、農業、工業等、関東平野に潤いをもたらす川)
ワラで作った 厄払い(大わらじ、船、馬など厄災を払うわら細工の風習が県内に残る)
歴史の発見 岩宿遺跡(日本の旧石器文化の存在を証明した、世界的にも有名な遺跡)
強く生きろよ モリオアガエル(月夜野町大峰沼に生息する県指定天然記念物、年々減少)
願いよ叶え! カラフル達磨(もともとは赤、最近では様々な福に応じてカラフル化)
懐かしの味 焼きまんじゅう(1857年に前橋市の原嶋屋が考案、今も世代を越えて人気)
おいしい水だ 大清水(上越新幹線建設中に大清水トンネル内から湧き出でたミネラル水)
尾瀬の天敵 しか、シカ、鹿(近年鹿による尾瀬ヶ原の食害、環境相も駆除に乗り出す)
尾瀬大根は 片品名品(片品は夏大根の産地、国重要野菜産地指定、有機栽培で味は◎)
大沼つくった へっぷり鬼(赤城山の大沼誕生にまつわる伝説)
草津湯で 肌も心もぽっかぽか(日本三名泉で自然湧出量日本一、強力な殺菌力の酸性泉)
苦難の鉄路 碓氷峠(急勾配の碓氷峠に敷かれた信越本線、アプト式、EF53機関車で克服)
前橋襲う 大空襲(1945年8月5日発生、死者535人、被害家屋1万1518戸)
魔よけの鬼面 藤岡瓦(天平期、朝廷の命で開始した藤岡の瓦作り、鬼面瓦は今も手作り
ぷんぷん怒った 浅間山(長野と群馬をまたぐ三重式成層円錐火山、有史以来噴火多数)
鉄球激突 浅間山荘(1972年に発生した連合赤軍籠城事件、2トンの鉄球を玄関に当て突破)
赤城のふもとに そば香る(近年赤城県道沿いにそば屋増加、地域活性化の期待がかかる)
山河が育む 群馬の鯉(良質の水、かつて盛んだった養蚕業で出たサナギを餌に発展)
真田家護る 十勇士(沼田城初代城主の真田家、幸村の時代に活躍した十人のヒーロー)
奇岩ごつごつ 妙義山(中新世後期の火山活動により独特の山容をみせる、周囲は自然美)
ゆうまちゃんと ぐんまちゃん(県の行政マスコット、県庁サービスセンターで購入可)
民衆の苦しみのせた 群馬事件(1884年、妙義山麓で起きた自由民権運動激化事件の一つ)
自然の産物 吹割れの滝(片品村在、東洋のナイアガラともいわれる指定天然記念物)
幸せ願う だるま市(高崎市近隣の名産「福だるま」、正月には各地で市が立つ)
日帰りプランで 温泉満喫!(日帰り入浴可能な伊香保温泉は古くから著名人に愛される)
2016年02月14日